人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
社内失業状態になっているエンジニア社員がおり、転職を促した方が本人のためと思っておりますが、退職勧奨は問題ありませんか?また、解雇との違いも教えてください。
退職勧奨とは、企業が社員に対し「辞めてほしい」と伝え、退職を勧めることを言います。退職を促す行為として「肩たたき」とも呼ばれています。
退職勧奨は、社員の合意があって初めて退職(労働契約終了)となるもので、一方的な労働契約の解除を告げる解雇予告とは異なるものです。
解雇の際に必要とされる「就業規則の定め」や「解雇予告」、「解雇予告手当」も、必要ありません。そのため退職勧奨は、労働法による規制はなく、比較的自由に行うことが可能です。
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■ 退職勧奨の進め方と注意点
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企業から社員に、退職勧奨をするにあたっては
・退職金への加算
・再就職先の斡旋
・有給休暇の付与
など、社員が退職に応じるメリットを示すと共に、このまま会社に在籍することでの評価・昇進などの有無などデメリットの提示を行なうことが一般的です。
また、下記のような行為によって、従業員を退職へ追い込むことは「退職強要」にあたりますので注意が必要です。元社員から裁判を起こされている事例もあります。
・退職しない意思を明確に示しても継続して退職を促す
・長時間、何度も執拗に退職勧奨を行う
・長時間部屋にとどめる
・無視や仕事を回さないなどの嫌がらせを行う
・退職届を出さなければ懲戒解雇になると脅す
・大幅な減給か退職かを迫る
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