人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
新任人事です。適性検査について教えてください。 
								
									
										
									
								
								採用選考や人事管理の場面で使用される適性検査。使用目的は、主に2つです。 
(1)採用や人事・教育の場面で、全体の集団と比較して人物を評価したり、社内選抜や配属・教育などに活用する場合 
(2)受検者自身が自らのキャリアを考えたり、自己理解による就職活動に活用する場合 
 
また近年では、ストレス耐性やメンタルチェックへの活用や、社員のキャリア形成支援の一助として活用するケースが増えています。 
 
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■適性検査の種類と特徴 
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検査の内容は、個人の特性を調べる「性格・適性検査」や、数学・国語などを含む思考力や論理性を問う「学力・能力検査」という2つの検査で構成されるのが一般的です。 
「性格・適性検査」 
【特徴】 
 ・受験者の価値観や考え方など、内面的な特性を測定できる 
 ・答えが複数ある主観的な問題が多い 
 ・検査時間が長く、結果が出るまでに時間がかかる 
 ・検査結果を数値化しにくい 
【メリット】 
 ・受験者の人となりを把握できる 
 ・雇用時のミスマッチを事前に防止できる 
 ・配属先や教育方針の参考にできる 
 ・面接時の質問のヒントにできる 
「学力・能力検査」 
【特徴】 
 ・言語分野や非言語分野など、様々な分野の能力を測定できる/ 
 ・答えが一つに決まる客観的な問題が多い 
 ・検査時間が短く、結果がすぐに出る 
 ・検査結果を数値化しやすい 
【メリット】 
 ・受験者の基礎的な学力・能力を確認できる 
 ・公平な手法で選考できる 
 ・同じ基準で採用選考できる 
 ・応募者の絞り込みに効果的 
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■適性検査の形式 
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適性検査の受検形式は3つあります。
・特定の会場で紙を用いて受検する試験 
・テストセンターでパソコンを用いて受検する試験 
・自宅からパソコンを用いて受検するWeb試験 
 
 
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適性検査を実施する際の注意点 
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適性検査を実施する際、注意すべき点は3点あります。 
 
(1)なりすましや代行による受検 
なりすましや代行を防ぐためには、会場での検査実施を行ない、本人確認をすることが有効でしょう。 
 
(2)数理問題においての電卓を用いた受検 
こちらも、会場での検査実施を行ない、不正の監督をすることで防ぐことができます。 
 
(3)性格検査での虚偽の回答 
こちらは防ぐことが難しいため、面接と総合的に見ることによって判断することが重要になります。 
 
不正等を防止するためには、会場での検査実施が有効です。しかし、開催や監督のコストもかかるため、慎重な検討が求められます。 
 
いかがでしょうか。今回紹介した検査以外にも、適性検査には多くの種類があります。企業で求めることと、適性検査で可能なこと、コストや形式などを比較検討したうえで決定していきましょう。 
 
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<監修>------------------------------------------------------------- 
手塚伸弥|『人事のミカタ』編集長/第二種衛生管理者/認定心理士 
2001年から人材系企業にて求人広告・採用広報ツールなどのコピーライター、クリエイティブディレクターを経て、2014年エン株式会社(旧エン・ジャパン株式会社)入社。以後、編集長として採用・人事労務・雇用関連の調査や情報発信を行なう。 
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