【PAGE4】見極めを行なっているのに、なぜ起こる?採用のミスマッチング。
カルチャーに合う人材かどうか見極めを行なっていても起こってしまう、採用のミスマッチング。ただ、「社風に合わなかった」と一言で言っても、その理由や背景はさまざまだろう。
このページでは企業へのアンケートを元に「なぜ辞めてしまうのか」、その理由を見ていく。
「社風やカルチャーに合わない」と退職した中途採用者は、どのようなカルチャーが原因で、なぜ辞めたと思われますか?

当社はチームワークを大切にするアットホームな社風なのですが、着任したマネージャーが自己顕示欲が強いタイプでマネジメントが上手くいかず、自ら退職しました。(化学メーカー 副管理部長)

自ら積極的に既存社員や他部門に関わり、仕事を自律的に進めていくことを求められる部署で、言われたことのみ、かつ最低レベルの仕事しかしていなかった。上司の指導やフォローも実らず、結局自ら「この環境は合わない」と転職した。(素材メーカー 人事アシスタントマネジャー)

年齢よりも社歴や能力が重視される社風のため、年齢の若い上司から指導されるのに耐えられなかったようです。(IT関連企業 人事総務責任者)

オンオフ問わず、社員同士の人間関係が密なカルチャーで、「人間関係が上手くいかない」と辞めていった人がいます。(商社 管理部門スタッフ)

OJT中心の教育体制だったからか、「指示をしてもらえない」と勘違いされました。(IT会社 人事スタッフ)

上記に挙げたのは、企業アンケート結果の一例である。そのほかにもさまざまなケースが挙げられたが、なかには「社風やカルチャーが合わない」というよりは、「業務適性の不一致」や「入社前に提示していた仕事内容や教育体制との齟齬」が起因している例も多く見られた。
社風やカルチャーは、社員一人ひとりの価値観や見方によっても変わるため、皆が共通認識を持つことが難しい。そのため、「社風が合わない」と語られる背景には、さまざまな事象が含まれている可能性がある。まずは「社風が合わない」とは具体的に何を指すのか退職意向のある社員と話し合う必要があるだろう。その上で、解決策や今後の選考基準を考えていくことが重要だ。

例えば、上記にあげた「自己顕示欲が強くマネジメントが上手くいかなかった例」であれば、マネジメントタイプを選考基準に加えることが必要だろうし、「年齢よりも社歴や能力が重視される社風」なのであれば、上司が採用者よりも年下であることを率直に伝えることも効果的だろう。選考基準の見直しや、適切な情報開示で防げるミスマッチも多いのではないだろうか。