人事担当者が考えるべき、旬のテーマを調査!
今回は、2014年7月施行となる「男女雇用機会均等法の改正」について伺いました。
今回の改正については半数以上が「よく知っている」「大まかには知っている」と回答。ただ、改正に対して「対応している」が19%、「今後予定している」が19%となり、実際の対応企業は、全体の4割弱に留まりました。「対応していない」企業の6割は、「内容を把握できていないため」のようです。今回の改正は非常に細かな点の改正のため、改正されることは知っているが、改正内容の詳細については浸透していないことが伺えます。
そんな中、積極的に取り組みたいとの声が一番多かったのは、「セクシャルハラスメント指針の改正」。今回の改正で、セクハラは異性だけでなく同性に対するものも含まれました。取り組み理由は、「リスク管理」「本人が気づかずに使っている場合があるため」。その一方で「セクハラの定義が難しい」ため、対応しづらいとの意見もありました。
今回のアンケートで「性別(年齢・国籍なども)など関係なく積極的に昇進させるべきであり、採用も特別な問題がなければ、性別など度外視すべき」との意見があがるように、施行当初は主に女性に向けた法律だった「男女雇用機会均等法」も、現在は男性も含めた広い意味での性差別を捉えています。雇用における男女格差を縮小し、より良い職場づくりの参考としていただけるよう、今後は、具体的な事例も紹介していきたいと思います。