【PAGE1】景気回復が採用活動に与えた影響は?『応募数・面接数・転職活動期間の推移 2009~2011』

「不況下の転職活動」と「景気回復期の転職活動」、どう違う?
金融危機の影響を色濃く受けた2009年。不況が底を打った2010年。ゆるやかな景気回復期がつづいた2011年。この景気回復に比例するように、求人メディア全体での広告掲載件数は増え、2010年の4月以降、広告掲載件数の前年同月比はマイナスからプラスに転じている。2011年6月以降は5ヶ月連続で+20%以上を記録しており(社団法人全国求人情報協会調べ)、東日本大震災や円高などの不安材料を抱えながらも、依然として景気回復傾向が続いていることが分かる。

一方この景気回復期において、転職者の動きに変化はあったのだろうか。リーマンショック直後の2009年と現在とでは、転職者動向に何かしらの変化があったはずだ。そこで今回は、当社が運営する『[en]社会人の転職情報(現:エン転職)』に寄せられた「転職成功者体験レポート」の回答内容から「応募社数」「面接に行った社数」「転職活動期間」などを抽出。過去3年間の同データを比較し、転職活動の「過去」と「現在」を徹底調査する。

転職活動の具体的なデータを見ていく前に、まずは雇用環境がどう変化してきたのかを確認しておこう。ご紹介するのは、厚生労働省が四半期毎に実施している「労働経済動向調査」だ。以下は、事業所における正社員労働者の過不足状況を調査したものである。
正社員労働者の過不足状況
2008年は、正社員の数が「不足している」と答えた事業所が「過剰である」と答えた事業所の割合よりもはるかに多いことが見てとれる。しかしリーマンショック以降、その差は徐々に縮まり、2009年2月には、ついに「過剰」が「不足」を上回った。2010年に入ってもなお「人材過剰」の状況は続き、2010年11月、約2年ぶりに正社員の数が「不足」に転じている。東日本大震災直後の2011年5月には再び、「過剰である」と答えた事業所の割合が増え、「不足」と「過剰」が同数となったが、それも一時的で最新データである8月には「人材不足」を感じている事業所のほうが多いという結果となった。

「不況下の転職活動」と「景気回復期の転職活動」では、何がどのように違うのか。まずは次頁にて、応募社数の推移からご紹介しよう。