毎年、経団連が発表している『新卒採用に関するアンケート調査結果』の「選考にあたって特に重視した点」において、2004年度から13年連続で「コミュニケーション能力」が第1位となっています。ビジネスにおいて、コミュニケーション能力が大切であることは誰もが同意する所です。
しかし、コミュニケーション能力とは具体的にどのような要素で構成されているのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。実際に採用面接において、「感じが良い」「しっかりと目を見てはきはきと受け答えをする」といった、採用担当者個人の印象によって判断されていることも多いと思います。
仕事において求められるコミュニケーション能力とは、どのような要素で構成されているか理解すること。そして、採用活動において、誰もが同じようにコミュニケーション能力の高さを把握し、評価できるようにすること。このことが入社後にコミュニケーション能力を発揮して活躍できる人材を採用するために求められます。
エン・ジャパンの適性検査「3Eテスト」では、ビジネスにおいて円滑な人間関係を築くために必要となる基礎的な要素を「コミュニケーション力」として、4つの項目で分析しています。今回は3Eテストの「コミュニケーション力」の4項目について、それぞれの特徴と採用活動での活用例をご紹介します。
第30回
コミュニケーション力は普段の日常生活や社会生活によって培われるものです。生まれ持った身体的性質や、人格を形成する価値観とは異なり、能力・スキルの一種であるため、正しい方法を学び、意識して行動改善することにより、能力を高めていくことができます。
3Eテストの「コミュニケーション力」の4項目は、ビジネスにおいて求められる基礎となる要素ですので、採用活動においてどの程度のコミュニケーション力を持っているか確認するための判断材料として活用していただけます。
また、会社や組織にいる社員において、高い項目については特性として活かし、低い項目は意識して改善行動に取り組んで能力を高めることにより、さらに個人や組織としての成果を上げやすくなります。
意思伝達力を高めるにはまず報告・連絡・相談を徹底させる。論理的表現力を高めるには話す前に考えを整理し、結論→理由→根拠の順で話す。好感表現力を高めるには気持ちのよい挨拶をする。対人調和力を高めるには相手を重要な人物と捉え、相手を尊重して接する。
複雑で難しいことでなくとも、シンプルで簡単な行動を積み重ねることにより、コミュニケーション力は高めて行くことができます。
採用活動における応募者の見極めから社員教育に至るまで、3Eテストの「コミュニケーション力」の項目は幅広くご活用いただけます。実際の活用事例も多くありますので、活用についてご相談を希望される方は、お気軽に担当営業、または3Eテスト事務局までお気軽にご相談ください。