辞退の心理2012 【PAGE4】内定を受けた後の「内定辞退」が起きる理由は?その対策は?
このページでは、「内定を受けた後の内定辞退」の理由について見ていこう。
「内定を受けた後に内定を辞退した」と回答した方に伺います。辞退の理由として当てはまるものを選択してください。(複数回答可)
最も多かったのは「勤務地・給与など条件の折り合いがつかなかった」という回答。実は、2010年3月に行なった同様のアンケートでは、「条件の折り合いがつかなかった」という回答の割合はわずか13.9%しかなかった。雇用情勢が回復したことから「条件面に妥協しない」「複数内定を得た中から条件の良い会社を選んでいる」転職者が増えているのかもしれない。

また、面接辞退や選考辞退の理由と比較した際に、その割合を大きく伸ばしたのが「他社での選考が通過した・内定が決まった」という回答。最終面接の段階では、他社の選考結果が出る可能性も高まる。自社が内定を出す人材は他社も内定を出している可能性がありうると考えておいた方がいいだろう。

「社風が自分には合わないと判断した」も全体の35%と多くの方が回答した。とはいえ、オフィスの雰囲気などをムリに変える必要はないだろう。「オフィスの雰囲気が悪い」といった印象を語る求職者も多いが、これはあくまで主観をもとにした意見であり、「社風が合わなかった」というだけのことである。仮に面接時だけオフィスの雰囲気に気を遣ったとしても、入社後に「社風と合わない」という結果になれば意味がない。お互いに合わないことが分かっての辞退であれば、やむを得ない場合もあるだろう。
内定辞退を防ぐには?
選考プロセスを工夫し、スピーディな選考活動を!
内定辞退の理由として「先に他社で内定が出た」という声は多い。他社との競合になった際に、合否判断のスピードが一つのポイントとなりうる。たとえば面接官の予定を調整して2回の面接を1回ですむようにしたり、応募者とのやり取りの優先順位を高めるなどして、選考全体のリードタイムを短縮できれば、アドバンテージを得ることができるはずだ。また、その姿勢が求職者に対して良い印象を与え、志望度がより高まるケースもある。
他社の選考状況や志望度を把握しておこう!
自社が内定を出したい人材は、他社とも競合している可能性が高い。面接時には、他社の選考状況や、どのような点に魅力を感じているかなどを聞いておこう。本音を聞けることは少ないかもしれないが、少なくとも他社の選考が進んでいるか否かは把握できる。事前に辞退リスクを予測できれば、対策を講じることも可能だ。