【PAGE1】2012年の中途採用。各社、どう動く?『企業動向予測レポート 2012』

2012年の中途採用。各社、どう動く?
日銀は2011年12月20~21日に開いた金融政策決定会合において、足元の景気について「持ち直しの動きが一服している」と表現した。今後の先行きについては「当面、横ばい圏内の動きになるものの、その後は震災復興関連の需要が徐々に顕在化していくことなどから、緩やかな回復経路に復していくと考えられる」と示している。

一方、この景況下において企業は、2012年の採用市況をどう捉え、どのように採用活動を行なう予定なのだろうか。今回の特集では企業に対して行なったアンケートの回答をもとに“2012年の中途採用”について考えていきたい。

それでは早速、アンケート結果からご覧いただこう。各社が2011年と比べて2012年の採用難易度をどう予測しているのかが分かるデータである。
2011年に比べて、中途採用の難易度はどうなると予測していますか?
約半数の企業が「採用難易度は変わらない」と回答し、約4割の企業が「採用難易度は上がる」と答えた。同時に「昨年に比べ採用が容易になる」と予測している企業はごく少数であることが分かった。以下に具体的な声を紹介する。
【採用難易度は上がると回答した企業の声】
  • 景気の先行きは不透明だが、各社の採用意欲は継続してあり、人材の不足感や競合とのバッティングなど難易度が下がる要素が見当たらない。(メーカー 人事総務課 課長補佐)

  • 各企業が中途採用枠を拡大していると感じる。そのため、需要と供給のバランスが崩れ、難易度は上がるのではないかと考える。(メーカー 技術管理部 採用担当)

  • 今後は人材の海外流出についても考慮しなければならない。(専門商社 管理部門)

  • どの企業も採用したい層は似通っている。当社が必要とする人材は他社においても必要。内定辞退をされないように、当社の魅力づけをどのように行なうかが大切と感じる。(インターネット関連企業 人事マネージャー)

【採用難易度は変わらないと回答した企業の声】
  • 景気自体は、そう変わらないのではないかと思う。ゆえに採用市況にも変化がないと予測する。(ソフトウェア企業 総務係長)

  • 採用基準は低くないので、景気動向に関係なく必要とする人員は多くいないと思っています。(広告・出版関連 管理部門)

  • 現状でも採用市況は厳しいので、これ以上は厳しくならないのではないか。(流通関連企業 総務部係長)

  • 優秀な人材を取り合うという意味で、変化なく厳しいと思われます。(サービス関連 人事部担当)

「採用難易度は上がる」と回答した企業だけでなく「変わらない」と回答した企業からも、「昨年と同様、採用市況は厳しいと予測している」という声が聞かれた。多くの企業が容易ではないと考えている今年の中途採用。では、実際に各社はどのように採用活動を行なう計画なのだろうか。次ページ以降でご紹介する。