【PAGE4】営業関連職、事務関連職、販売職、サービス職の採用難易度
ここからは、職種別の有効求人倍率の推移を見ていく。
【DATA.職種別有効求人倍率 営業職の採用難易度】
営業職は、厚生労働省が発表している分類では「販売類似の職業」に含まれる。不動産仲介や各種保険の営業、証券外務員やトレーダー、旅行代理店の営業といった職種などが主に該当する。2010年4月の有効求人倍率は「1.61」と全職種平均と比較して高い状況にあった。景気回復と共にさらに上昇し、2011年1月には「2.2」にまで上がっている。震災以降、倍率は下落しているものの「1.94」と依然として高い数値だ。
【DATA.職種別有効求人倍率 事務職の採用難易度】
一般事務や営業事務、金融・保険事務員などを含む「事務的職業」の有効求人倍率は全職種総合と比較して極端に低い状況にあり、2011年4月のデータでは「0.12」となっている。2011年に入り、ゆるやかに上昇していたものの、震災後の4月は採用活動を行なう企業が減り、「0.16」という結果となった。

事務職の募集を行なう場合、依然として多くの応募が見込める状態といえるだろう。多くの人材から選抜できる利点がある反面、応募者への対応が大変になる可能性もあるので、明確な採用基準を持って対応していきたい。
【DATA.職種別有効求人倍率 販売職の採用難易度】
小売店、コンビニエンスストア、飲食店、百貨店・スーパー、アパレルといった店舗の店長や販売スタッフなどを含む「商品販売の職業」。そのグラフを見てみると、全職種総合の有効求人倍率とほぼ同じ曲線を描いていることがわかる。

震災による消費意欲の低迷を受け、採用活動を縮小したり、採用基準を上げる企業も少なくない。2011年4月の有効求人倍率は「0.52」と、2011年2月の「0.59」よりも0.07ポイント低下している。母集団形成が容易になっているため、今を採用の好機とも捉えられる。
【DATA.職種別有効求人倍率 サービス・接客職の採用難易度】
飲食店のウエイター・ウエイトレス、アミューズメント施設のホールスタッフ、スポーツクラブのインストラクターといった接客職は景気回復と共に有効求人倍率が上昇し、採用難易度も上がっていた。しかし震災の影響は大きく、直近データでは前月より「0.1」ポイントマイナスの「0.74」。他職種に比べ下落幅は大きかった

サービス・接客業はパート・アルバイトの採用を行う場合も多いため、パートを含む有効求人倍率にも注目しておきたい。こちらのデータは2011年3月が「1.66」、4月が「1.42」となり、社員に比べ採用難易度は高いものの、こちらの下落幅も大きかった。