【PAGE5】 厚生労働省が薦める職場における心の健康づくり
厚生労働省では、「労働者の心の健康の保持増進のための指針」(メンタルヘルス指針 平成18年3月策定)を定め、職場におけるメンタルヘルス対策を推進している。その指針の中で、重要とされているメンタルヘルスケアの基本的な考え方・取り組み方についてご紹介したい。

事業者は、「心の健康づくり計画」と呼ばれる事業場の実態に則したメンタルヘルスケアの中長期計画を策定し、以下の「4つのケア」を断続的かつ計画的に行なうことが重要とされている。
「4つのケア」とは
セルフケア
具体的な取り組み例
  • メンタルヘルスに関する教育研修・情報提供
  • 労働者自身が自発的に相談しやすい環境の整備
  • ストレスなどのセルフチェックを行なう機会の提供
ラインによるケア
具体的な取り組み例
  • 管理監督者への教育研修・情報提供
  • 職場環境等の評価・改善
  • 労働者および管理監督者からの相談対応の整備
事業場内産業保健スタッフ等によるケア
具体的な取り組み例
  • メンタルヘルスケアの実施に関する企画立案
  • 事業場外の支援者とのネットワーク形成および情報収集
  • 職場復帰における支援
事業場外資源によるケア
事業場外資源の一例
  • 地域産業保健センター
  • 都道府県産業保健推進センター(メンタルヘルス対策支援センター)
  • 健康保険組合、中央労働災害防止協会
  • 産業カウンセラー、臨床心理士、精神保健福祉士等
また、小規模事業場においては、事業者がメンタルヘルスケア実施の表明をし、「セルフケア」「ラインによるケア」を中心として実施可能なところから着実に取り組みを進めることが望ましいとされている。地域産業保健センターでは、医師と契約し保険指導や健康相談などの産業保健サービスを従業員に提供することが十分できない従業員50人未満の事業場に産業保健サービスを無料で提供しており、これらの事業場外資源を活用することも有効だろう。