人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
社員から人事部に、社長の言動が「パワハラではないか」と相談を受けました。社長本人に上手く伝えたいのですが、どういった発言がハラスメントとして捉えられやすいか、例を教えてください。
「冗談のつもりだった」
「笑いを取るため」
「場を和ませるため」
ハラスメント発言を無意識でしてしまう人に指摘すると、上記のような回答をされることがよく見受けられます。注意されることや指摘されることが少なくなる経営者や役職上位者に多いと言われ、ご質問者のように社員から相談を受けた経験がある人事担当者も少なくないでしょう。
本人は、笑いを取るため、場を和ませるために、スパイスとして話をしていても、その場の全員が好意的だとは限らない、むしろ傷ついていたり、ハラスメントと捉えられるリスクがあるということを、まずは本人に指摘して、認識して頂きましょう。
指摘が難しいという場合、社内で問題解決が難しい場合には、労働相談情報センター等に相談するのも一つの手です。その際、「記録や証拠を備えておく」「事実を正確かつ具体的に説明する」「どのような解決を求めているのか主張をはっきりさせる」ことの3点が重要になりますので参考にしてください。
また、以下のような言動例がハラスメントに該当します。参考にしてください。
<やっては危険なNG言動集>---------------------------------------------
●パワハラ発言
「クビにするぞ」「おまえは給料泥棒だ」
上位者が言うことで、どんなに冗談のつもりであっても、相手への圧力に繋がります。
●セクハラ(性的な表現を含む)発言
「男性のタイプは?」
「いい歳をして…」
「色気のない服だね」他、
異性・同性のプライベートに関するコメントや
社内での大声の猥談、性的な風評を流す、直接のボディタッチ。
「デートに行こう」など、しつこく誘う
職場上の立場が絡むと、「嫌」と言えずに困っているという事例が散見されます。
「男らしくしろ」「女には無理」発言
性別を理由に、特定の表現をするのは性差別に該当します。
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ぜひご注意ください。