人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
離職率についての質問です。面接などで離職率を聞かれることがあるのですが、これはどのように算出したらよいのでしょうか?また、その質問の裏にある応募者が知りたいポイントはどんなことなのでしょうか。
離職率の算出方法については、法律上、特段の定めはありませんが、一般的に
「起算日(年度初め)から1年間の離職者数÷起算日における在籍者数×100」
という計算方法を用いることが多いようです。また「新卒社員の3年以内の離職率」や「中途社員の1年以内の離職率」とする場合もあります。
応募者が離職率を知りたい理由として考えられるのは、離職率の高低により、社員の職場環境に対する満足度や、社内の人間関係性に問題がないのか、また長期的に働ける環境(産休・育休制度が取得しやすい等)が整っているかなど、判断材料のひとつとするためと考えられます。(就業環境だけで会社を判断するという印象を企業側に与える可能性があると捉え、採用内定後に質問をする傾向があるようです)
採用時には企業も人を選びますが、内定を出して最終的に入社するかどうかを決めるのは応募者です。応募者が自己責任において決定を下すために必要な情報を提供し、納得して入社してもらうことは、入社後の定着や戦力化につながるでしょう。