業務の「困った」をスッキリ解決! 人事労務Q & A
みなさんのご質問をお寄せください

人事労務に関するご質問に、エン事務局がお答えします。

Q

入社時、禁煙を誓約させてもよい?

新卒採用や中途採用で「煙草を吸わない人を採用する」方針で、入社時には禁煙を誓約させています。問題ありませんか?

A

「煙草を吸わない人を採用する」という方針や、
入社時に「禁煙することを誓約」させることは違法ではありません。

実際の事例として、星野リゾートでは、約10年前から
タバコを吸わないことを条件に採用しています。
もともとは、喫煙者で有能な社員を肺がんで失ったことが
きっかけに誕生したものだそうです。

それ以来、禁煙は「作業効率」「施設効率」「職場環境」
の要素において、企業競争力を向上させるという考えのもと、
喫煙者を採用しないことになり、喫煙者を採用する場合は、
「禁煙する」ことを誓約してから入社しています。


喫煙者は非喫煙者に比較すると、
就業時間内の離席時間が長時間におよぶ傾向があり、
喫煙者によっては1日あたりの離席時間が1時間を優に超える場合も
あるとされ、実働時間にも明らかに差が出るとして、
問題視している会社もあります。

ただし、行政の見解としては、「喫煙」は趣味・嗜好に関する
ことであり、業務への適性と能力に関係がない事項を応募用紙等
に記載させたり面接で尋ねて把握することは就職差別につながる
おそれがあるとしています。

そこで、喫煙者を採用しないことに対してトラブルを未然に
防ぐためにも応募者の理解が必要となります。

裁判例でも、憲法の「経済活動の自由」を根拠に
会社の「採用の自由」を認めていますので、
求人内容への記載と採用面接時に社内ルールブックの提示
および理由の説明をして(喫煙を禁止する合理的な理由が必要)
応募者に会社の意図を伝えるといったことも一考です。

▲