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第80回 女性活用(女性社員の定着・活躍取り組み、女性管理職の割合)について 女性社員の定着・活躍取り組み企業2011年37%→2013年45%へUP ただし、依然として「勤務時間」「女性社員の意識」の課題あり アンケート期間:2013年7月31日~9月10日 有効回答数:413名
今回は、「女性活用」について伺いました。過去にも女性活躍についてのアンケートを実施し、2008年から2011年では34%→37%の微増に留まっていたのに対して、2011年から2013年では37%→45%へ大幅にアップする結果となりました。有効求人倍率もリーマンショック以前の水準に戻っており、女性活用について取り組みを実施する企業も増えているようです。

ただ、女性活躍についての課題は2年前と大きく変わらず、「勤務時間」57%、「女性社員の意識」50%となっています。それぞれ、「勤務時間は子ども優先になってしまうので、活躍するのが厳しい」、「女性社員は、定着・活躍に対して個々人で意識が大きく異なるため、効果的な施策が打ちづらい」といった理由が挙がりました。働き方の多様性や国としての施策も打ち出されていますが、実際の現場で実施していくためには、まだまだ課題が多そうです。

一方、女性社員の定着・活躍への取り組みは企業業績を高めることに影響があるかという問いについては、全体の57%が「影響がある」と回答。女性の定着率向上が企業イメージアップや社員間の良い刺激となるとの意見がありました。

その他、「女性社員の定着・活躍への取り組みという事自体が男女差別だと思う。本当にやる気と能力があれば会社は評価する。そういう社会・会社にしていかないと働き甲斐のある社会とはいえないと思う」といった意見も挙がりました。女性活躍についての取り組みを実施し浸透させるには、その企業の考え方が大きく反映されます。そのため、経営者や管理職、社員一人ひとりの意識改革が、性別ではなく個々人として活躍していける環境をつくるために非常に重要な要素と言えるのではないかと思います。
Q1.貴社では女性社員の定着・活躍に取り組んでいますか?
取り組んでいる:45%、


取り組んでいない:8%、特に意識はしていない:47%、わからない:0%
Q2.Q1で「取り組んでいる」と回答した方に伺います。どのような取り組みをされていますか?(複数回答可)
出産・育児をサポートする福利厚生制度の充実:70%、時短勤務・テレワークなどの勤務形態の多様化:62%、管理職への積極登用:42%、結婚・出産に対する再雇用制度の導入:22%、キャリアパスの多様化:419、女性社員への教育機会の拡充:18%、モデルとなる女性社員の提示・周知:11%、女性社員同士のネットワーク構築:10%、女性社員の活躍促進のためのミーディング実施:5%、メンター制度の導入:3%、その他:1%
その他の意見
女性新卒社員の採用。
業務やトラブルを抱え込まないようにケア。
キャリアアップのためのあらゆる機会の提供。
Q3.Q1で「取り組んでいる」と回答した方に伺います。貴社が女性社員の定着・活躍に取り組んでいるのは、どのような理由からですか?(複数回答可)
現在在籍している女性社員が優秀だから:60%、女性社員が望んでいるから:39%、世の中の流れだから:35%、企業イメージアップのため:25%、少子高齢化を見据えた人材戦略として:19%、女性をターゲットとするサービス・商品を扱っているから:13%、その他:5%
その他の意見
女性社員の長期定着と活躍を期待。また女性社員増員を目的としているため。
能力に男女差は無いため。
女性社員の割合が高いから。
Q4.Q1で「取り組んでいない」と回答した方に伺います。貴社が女性社員の定着・活躍に取り組んでいないのは、どのような理由からですか?(複数回答可)
女性社員に限定した取り組みの必要性を感じないから:70%、企業規模が小さいから:45%、すでに女性社員の活躍が進んでいるから:24%、女性社員が特に望んでいないから:21%、手が回らないから:15%、成功するイメージが持てないから:15%、過去に取り組んだが、うまくいかなかったから:12%、その他:24%
その他の意見
経営者が女性社員活用に理解関心が薄いため。
営業職への希望が薄い為、応募自体が少ない。
今後の課題として認識している。
Q5.女性社員の定着・活躍に対して、課題と感じられることはありますか?(複数回答可)
(子どもがいる場合)勤務時間:57%、女性社員の意識:50%、仕事内容:33%、管理職の意識:32%、経営層の意識:28%、男性社員の意識:26%、(既婚者の場合)配偶者の転勤:26%、体力:14%、能力:10%、その他:3%
「(子どもがいる場合)勤務時間」と回答された方のコメントより
勤務時間は子供優先になってしまうので、活躍するのが厳しいです。
産休・育休、保育園の送迎、急病の際の緊急な事態等、子供に起因することで仕事に弊害が起きやすい。
「女性社員の意識」と回答された方のコメントより
社員アンケートでも女性の昇進意欲が感じられない。
女性社員は、定着・活躍に対して極端に個々人で意識が異なる。ベクトルが様々なため、効果的な施策が打てない。
「仕事内容」と回答された方のコメントより
どうしても寿退社や育児休暇が発生してしまうので活躍して欲しい反面、男と比べると安定的に従事してもらうのが難しい印象がともなってしまう。
仕事量が多く、比較的時間外の業務も多くなりがちなため、時間的な融通が利きにくい業務のため。
「管理職の意識」と回答された方のコメントより
素質・能力が優秀でも、管理職層が、その力を活かしきれないケースが多い。
管理者の中にはまだ男尊女卑の意識があるため、女性の活躍する場が限られ妨げとなっている点も見られる。
「経営層の意識」と回答された方のコメントより
経営層・一部管理職に偏見が根強いことが、活躍の足を引張っているところがある。
経営者の意識改革がなければ無理。
「男性社員の意識」と回答された方のコメントより
旧態依然とした男性管理職の考え方を変える必要あり。
社風に男優位の空気があるのが大きい。
「(既婚者の場合)配偶者の転勤」と回答された方のコメントより
既婚女性の場合、主婦業を優先しているため終業時間外の労働を嫌がる社員が多い。家庭の問題なので、踏み込めない。
「体力」と回答された方のコメントより
女性が必要な業務となっているが年齢や体力面で女性といえどもその辺りを考慮しながらの仕事提供になる。また、男性でしか対応出来ない仕事もあるが、そこでの女性の役割についても確認していかなければならないと思う。
「能力」と回答された方のコメントより
能力も男性と比較して限界がある。立ち上がりは女性の方が早いが、その後はゆるやかである。
「その他」と回答された方のコメントより
子育てのサポート体制(個々人により、全く環境が異なるので)。
産休、育休。
家庭環境(家族構成)。
能力開発。
特に無い。
Q6.安倍政権の経済政策「アベノミクス」は、女性社員の定着・活躍への取り組みに影響していると感じますか?
非常に感じる:1%、どちらかというと感じる:14%、どちらかというと感じない:30%、全く感じない:36%、わからない:19%
「非常に感じる」と回答された方のコメントより
アベノミクスの直接的なものではないが、成長戦略に組み込まれた「育休最長3年」は愚策。早期の職場復帰、社会復帰に焦点をあてた政策の実行が必要。
「どちらかというと感じる」と回答された方のコメントより
待機児童を減らす取組みが始まっている。
少なからず雇用統計指標(完全失業率、有効求人倍率)は改善の兆しがある。
上場企業に対し役員を最低1人登用するという数値目標は今までになく、数値については疑問を感じる部分はあるが数値で定量化するという考え方は一歩前に進んだ取り組み方と評価できる。
「どちらかというと感じない」と回答された方のコメントより
景気の向上が雇用の創出に繋がることは分かるが、女性社員に絞ったものとは思えないし、実態として、組織の改革にまでは踏み込めないと思う。
当初、女性活躍を謳った際は大きな期待をしたが、その後の具体的施策がいまひとつはっきりせず、肩透かしの印象があるため。
中小企業に関しては影響を感じない。
「全く感じない」と回答された方のコメントより
特に女性の働きを促進させることを意識した施策は見られないと思う。
影響は感じていない。すぐに政策の影響が表れるとは思わない。影響が表れたとしても、会社としての取り組みや方針が変わらなければ関係ないと思う。
今のところ実感として感じることはない。
「わからない」と回答された方のコメントより
アベノミクス自体の実感がない。
大企業へのインパクトは現れていると想像できるが、中小への影響はもう少し後からくるのではないか。
Q7.貴社の女性管理職比率はどのぐらいですか?
5%以下:14%、6%~10%:81%、11%~20%:2%、21%~30%:3%
Q8.貴社の女性管理職比率は、直近1年間で増加しましたか?
増加した:14%、変わらない:81%、減少した:2%、わからない:3%
Q9.女性社員の定着・活躍への取り組みは、企業業績を高めることに影響があると思いますか?
影響がある:57%、影響はない:13%、わからない:30%
「影響がある」と回答された方のコメントより
優秀な人材が多い。
女性の定着率が良いということは、社内環境や社員への待遇が良いと想像されます。
女性ならではの発想等を活かせることを意識すると企業業績向上に繋がる気がする。
男女にかかわらず社員間に良い刺激を与えることとなり、組織全体が活性化する。
貢献能力の高い社員は性別にかかわらず企業業績に影響する。
「影響がない」と回答された方のコメントより
業界の体質。
女性の活躍が影響するとは思えない。性別より個々人によるものだから。
弊社の場合、女性は事務職のみなので、あまり業績には影響がないと思う。
「わからない」と回答された方のコメントより
会社が女性を登用しても、結婚、出産等で家庭の事情等で退職する人もいるので、業績には反映しない。
まだまだ日本は男性社会であり、女性が活躍してよく思わない人も多いため、業績につながるのは難しいと思う。
女性社員の定着・活躍への取り組みという事自体が男女差別だと思う。本当にヤル気と能力があれば、会社は評価する。そういう社会・会社にしていかないと働き甲斐のある社会とはいえないと思う。

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