適性検査のメリットは?手間じゃない?活用方法を教えて!
人事の疑問をスッキリ解決!「適性検査Q&A」
一方、適性検査を上手く活用できず悩まれている企業も多くあり、テスト事務局には企業様から多くのお問い合わせをいただいています。
今回は適性検査を行うメリットや、実施の仕方、採用・選考活動における使い方、人材育成に活用する方法まで、適性検査・3Eテストに対する企業からのよくある質問について回答します。
書類選考と面接だけである程度、人材の見極めはできていると思っていますが、
適性検査を行うメリットがあれば教えてください。
適性検査を実施するメリットは、大きく2つあります。
・候補者の評価が客観的、かつ定量的なデータとして可視化される
・社内での選考基準を統一できる
採用活動を書類選考と面接だけで選考を行う場合、各担当者の主観によって判断することになり、担当者によって評価が分かれ、見極めが難しくなります。面接のように限られた時間で、多くの情報を見極める必要がある際には、見えづらい要素を事前に把握することが重要です。
適性検査を行うことで、性格・価値観・指向など、表面的には見えづらい要素を可視化することができます。候補者の評価を客観的なデータで把握しておくことで、担当者の主観だけに頼らない評価が可能となります。
さらに適性検査の結果に基づく選考基準を作っておくことで、複数の担当者が関わる場合でも、同じように評価することができます。
適性検査を実施するには手間がかかり、面倒ではないかと思っています。
3Eテストの実施時間は約35分。スマートフォンでの受検も可能です。
一般的な適性検査の実施時間は60分以上で、受検者にとって長時間の拘束を強いるだけでなく、企業側にとっても会場や試験監督者の手配などの負担がかかっています。
3Eテストの実施時間は約35分で、企業と受検者の両方にかかる負担を少なくしています。テストの結果表も各項目を偏差値・得点とグラフを用いて、応募者の特徴をわかりやすくしています。
また、Webで受検できる適性検査も多くありますが、ほとんどがパソコンでの受検が推奨されています。最近ではパソコンを持っていない人が増え、自宅で受検できないため選考辞退する人も増えています。
3EテストのWebテストは、パソコンだけでなく、スマートフォンでの受検も可能です。マークシートテストとあわせてあらゆる受検環境に対応しており、受検者の能力を的確に見極められます。
採用・選考活動において、どの時点で適性検査を行えば良いか教えてください。
適性検査を行われる時期が定まっていない場合、書類選考→適性検査→一次面談の順番で行われることをおすすめします。
適性検査の結果をふまえて面接を行われることで、本当に活躍できる可能性を持った人材かどうか、より正確に見極めることができます。
また、書類選考で候補者を絞り込んだ上で実施されることで、適性検査の実施にかけるコストを抑えられます。
面接での見極め精度を高めるため、適性検査の結果を活用できないかと考えています。どのように活用すれば良いか、教えていただけますでしょうか。
適性検査の結果について、応募者が入社後、現場で能力を発揮して活躍できるかどうか、これまでの経験や実績を質問しましょう。
適性検査から入社後に活躍できる特性を持っていたとしても、実際には上手く発揮できていないこともあります。
これまでの仕事経験や、仕事以外の活動において、特性を活かした行動経験があるかどうか伺い、同じように特性を発揮して活躍できそうか確認するために活用されると良いでしょう。
面談時にテスト結果を応募者に渡して、結果を一緒に確認しながらコミュニケーションを深められている企業様もいらっしゃいます。
現在、3Eテストを採用・選考活動の場面で使っていますが、それ以外の場面にも活用できるのでしょうか?
3Eテストは、採用・選考活動における評価以外にも、社員教育や配置・配属、リーダーや管理職候補の選抜、ストレス耐性の把握によるメンタルヘルス対策などにも活用できます。
結果報告書には性格特性やコミュニケーション力のほか、ストレス耐性、職務適性の項目を出力しています。
テスト結果をもとにした配置・配属を行うことで、社員一人ひとりが自分自身の適性を活かし、成果を上げる組織を作り上げていくことができます。
もし、テスト結果での評価が低い項目があった場合は、それを補うための教育を行い、改善につなげられます。
あわせて、社員のストレス耐性を把握し、対策することで、社員ストレス不調を未然に防ぐことができます。
採用選考時に3Eテストを実施しているため、入社した社員に再度実施する必要はないと考えています。同じ社員に複数回、受けさせるメリットはあるのでしょうか?
定期的に実施されることで社員の適性の変化が把握でき、育成やキャリア支援にご活用いただけます。
社会人経験による成長、昇進などによる社内での地位や立場の変化、家族構成や生活環境の変化などにより、仕事に対する価値観や自分のキャリアに対する考え方は変化していきます。
それに伴い適性も変化していきますので、既存社員に対しても1年に1度など、定期的にテストを実施することで、社員の適性の変化を把握し、育成やキャリア支援を行うための材料にすることができます。
3Eテストの結果は受検者本人に伝えるべきではないのでしょうか?
3Eテストは適性検査ではありますが、結果診断表は「コミュニケーションツール」としてご活用いただけます。
結果を本人に伝え、自己評価を客観的に把握させることで自己理解を深めさせることができます。
そして、特性を活かして仕事に取り組むとともに、弱みとなる部分を認識させ、改善するため行動を促すことができます。
結果を本人に渡す際、「ストレス判定」や、注意すべき点の「一貫性」や「虚偽性」など、本人に見せたくない項目がある場合、非表示にした形で出力することも可能です。
今回は適性検査、3Eテストに関して企業からよくいただくご質問への回答をまとめてご紹介しました。この他にもテストの導入、実施、活用に至るまでいろんなお問い合わせをいただいております。
3Eテストに関するご質問がありましたら、担当営業、またはテスト事務局までご連絡ください。
野口直子